
ようこそイヴ!
イヴ、覚えてる?
あの日、小さなかごに入って車に乗ったあなた
吠えもせず、騒ぎもせず、ただ不思議そうな顔で私を見ていたよね
「大丈夫だよ…。」って、そっとあなたを撫でながら
私の中にはまだ”覚悟”なんてものはなくて
ただ嬉しさと、ちょっとした不安が入り混じっていたのよ
家についたら夫がゲージやトイレ、いろんな準備をしていてくれて
いよいよ、あなたとの暮らしが始まったんだよ
黒いぬいぐるみが走ってる!?
リビングにあなたを離した瞬間、あなたはまるで解き放たれた風のように走り回っていたの
3㎏にも満たない小さな体で、床の匂いを嗅ぎながら、ぴょんぴょん跳ねるように
まるで”真っ黒なぬいぐるみ”が動いてるみたいで
私たちは笑いながら、ただただ見守っていたのよ
写真を撮ろうにも、じっとしている時間なんてゼロ!
噛む、嗅ぐ、走る、また噛む!
「好奇心のかたまり」って、まさにあなたのことだったのね
夜、ケージをそっと覗くと、寝ているかと思いきや…
目をぱっちり開けて、じーっとこっちを見ていたよね
不安だったんだよね…急に知らない場所に来て、知らない人たちに囲まれて
子犬の頃の寝顔、実はあまり記憶にないの
今でもかわいい寝顔を見るたびに
「あの頃も、こんな顔して寝ていたのかな」って思うの
トイレトレーニングはハプニングの連続!
ケージの中ではなんとか…でも、外に出るとみごとに失敗の連続!
あなたの後ろを追いかけながら、あちこちに落ちた”作品”を拾っていたのよ
ある日なんて、リビングにきれいに並んでいて
「これが石だったらアートだな…」って思ったくらい
カーペットも、クッションも、いろんなものが犠牲になったけど
それでも、動く黒いイヴは、やっぱりかわいかった
ゲージからの脱出劇と、噛みたい盛り!
「出してーー!」って吠え始めたら…もう止まらない!
一人合唱のように、全力でアピールしてたね
根負けして出すと、走る!噛む!また走る!
歯の生え変わりの時期だったから、何でも嚙みたかったんだよね
私の手も、靴も、家具も…全部あなたの「おもちゃ」
特にお気に入りは「靴」だったね
小さな体で階段を下りて、自分より大きい靴を咥えて運んできて
私の横でカミカミ…
気づけば、もう片方も持ってきてて
「一足」ってちゃんとわかってたの?って思ったよ

座椅子をガブリ!「これは僕のもの!!」
そんなハチャメチャな日々の中で、少しずつ変わっていったのは——
リビングの角と、私の心?
イヴと私の“暮らしのかたち”、まだまだ進化中です🐾
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